キャンピングカー下調べ

■月刊誌を読み・資料を入手
 買う買わないは別にして、まずキャンピングカーなるものを調べてみよう、持ち前の興味心に火がついた。
書店でキャンピングカーの月刊誌AutoCamper誌を見つけ、早速購入する、1998年の春も終わりの頃である。

連日、隅から隅まで読み耽る、用語を理解し、ベース車両の知識も得る。インターネットでビルダーを調べカタログを送ってもらう。3ヶ月程でおおよその事は飲み込めた。

■でもなにかが違う、これだと思う車が見つからない
 まず気になったのはキャンピングカーのベース車両である。
トラックベースのTボディ(今はキャブコンと呼称)、商用バンベースのバンコンがほとんど。
いずれのベース車両も、設計年次が10〜15年前と古すぎるし、キャブオーバータイプでエンジンはフロントシートの下、膝の前は極端に言えば鉄板1枚、万一追突したら両足は潰れそう、安全面で不安が残る。おまけにディーゼルエンジンのみガソリンエンジンはない、これから長期に所有するには排ガス規制・他で不安がある。
おまけにエンジンときたら2800cc/ 91ps、バンコンのハイエース特装車でも3000ccターボ/130psである。
車両重量はTボディで2.5〜3ton、バンコンで2〜2.5ton位であろうか、パワーウエイトレシオ(馬力あたりの車両重量)を計算するとTボディで27.5〜33kg/ps、ターボのバンコンでも15.4〜19kg/psにもなる。
ノンターボの軽自動車でも17〜18kg/ps程度、これでは坂道はつらいし、加速はきかない、高速道路の合流や交差点の右折時は苦労しそうだ。またTボディでは車高が2.7〜3mもある、おまけにバンクベットが運転席上部に張り出している、パワーがないうえに空気抵抗が大きく、横風や大型トラックに追い抜かれるときは大きく煽られハンドルを取られそうだ。

■キャンピングカーだってスポーツしたい!
 キャンピングカーといえどもれっきとした自動車である、ストレスのない快適なドライブを楽しみたい、時にはワインディング・ロードを軽快にトレースもしたい。
まして私は温泉めぐり・花めぐりが好きである、秘湯を求め、紅葉を求めて狭い曲がりくねった林道に分け入ることが多い。
 う〜ん、小回りが効き、そこそこドライブも楽しめるキャンピングカーは
 ないのかいな。



**お断り**
記載内容1998年当時の私の主観に基ずくものであり、否定・中傷を行うものではありません。
尚、現時点(2002年4月)ではキャブコンもTOYOTAのグランドハイエース特装車をベースにボディカットしシェルを被せたものが主流になっています。
また、バンコンもTOYOTAグランドハイエース、NISSANエルグランドの救急車をベースにした特装車や、十数年ぶりにフルモデルチェンジしたNISSAN キャラバンが主流になっています。
キャブコン、バンコンともガソリン車が選択でき、安全性・動力性能も大幅に向上しています。