そして納車

■キャンプ用品を買い揃える
 年が変わり1999年、キャンプ用品を揃え始める、まだオフシーズン、アウトドアショップやディスカウントショップに並ぶ用品の数は少ない。車への収納場所を想定しながらコンパクトで軽量なものを見繕っていく。

■登録準備
 キャンピングカーの場合は登録の準備はある程度こちらでやる必要がある、車庫証明を取りに警察署に、そして希望ナンバー交付手続きのため陸運局に行く、これらの書類をYさんに送る。後は納車を待つばかりだ。

■そして納車、車がきた
1999年4月8日(大安)、いよいよ私の車が来る、今日からキャピングカーのオーナーだ。
車は、愛知県から自走、登録を済ませて昼前には渡せるということだ。

今日で別れる愛車、三菱ギャランVGツーリングの最後の洗車する、こいつとはわずか1年半・3万kmの付き合いだった、1800ccのGDIエンジンはややアンダーパワーだったが、マニュアルモード可能なATは秀逸だった。次のオーナーはアムクラフトYさんのご主人に決まり、今日引き取られていく。

洗車も終わり家で待つ、どうにも落ち着かない。
1時近くになっても到着しない 「どうしたのだろうか?」一瞬不安がよぎる。

 突然電話が鳴った、U嬢からだ「いま、駐車場にいま〜す」元気な声が響いた。
「えっ〜、駐車場にいるの、す、すぐ行くよ」慌てて表に飛び出す。

いた、いましたよ、私のエルグランドキャンパーが!そこにはプラチナシルバーの巨体が柔らかな春の日差しを浴びて輝いていた。

早速スライドドアーを開け中を見る、「???何これ???」そこには満載の荷物があった。
「2ndシート、もしかしたら5人用にされるんじゃないかと積んできました、それとサイクルキャリアも!」涼しい顔でU嬢が答える。「シ、シート要らないよ!保管場所もないし、悪いけど持って帰ってくれる。」「じゃ〜、持って帰りま〜す」二人でギャランのトランクに積み込む。

「じゃ〜、これで!後は楽しんでくださ〜い」とU嬢、「えつ〜、もう帰るの、使い方の説明は無いの?」「社長から、充分ご存知だから、下手に説明しないですぐ帰って来いと言われてますから!」澄ました顔でU嬢が言う、思わず苦笑する。程なく、U嬢はギャランで帰っていった。

改めて中を見る、「おっ〜良く出来ている、良く出来ている」笑みがこぼれる。

早速、三島大社に交通安全祈願に行くことにする。ミラーとシートポジションを調整し、キーを捻り、エンジンを始動する、Dレンジに入れ、ブレーキを放すと、私のエルグランドキャンパーはゆっくりと動き始めた。


この後、すっかりくるま旅に魅せられ、この2年後の2001年4月には、定年を待たずに早期リタイヤし、旅三昧の生活を送ることになろうとは、この時には想像も出来ない私であった。

購入顛末記終わり