ちょっと改造 その9

 ■ ルームランプの白色LED化
 くるま旅での夜間の室内照明はサブバッテリーに頼らざるを得ない、サブバッテリーの消耗を抑えるため室内灯の点灯は必要最小限、一箇所点灯か外が明るい場合は全消灯で過ごすときもある。キャンピングカーユーザーの中にはランタンを使用している方もある。
 エルグランドの場合左右のマップランプは12V−10W、ルームランプは12V−8Wを4球使用している。全部を点灯すると52W、4.3Aの消費電流である。これは冷蔵庫の負荷時の3.1Aより多いほどである。
 最近は超高輝度の白色LED開発され懐中電灯や自転車のヘッドライト等へも応用され初め身近になってきた。
 車内灯の白色LED化をすべく、近くの電子パーツショップに行ったが在庫がなくまた高いのでインターネットで探し購入した。

白色LEDの知識とパーツの入手は オーディオQ がお勧めである。

部品をオーディオQより購入し早速マップランプより製作
    マップランプ用のパーツ
上:マップランプ球を解体した口金
左:プリント基板(10mm×18mm)
下:白色LED NSPW500BS 日亜化学
  3.6V/20mA 指向特性:20°
右:定電流ダイオードE-153 石塚化学
  電流:15mA 最大電圧:25V
          配線図
白色LED2個と定電流ダイオード(CRD)を直列接続、これを複数組並列で使用
車で使用するには電圧変動が大きいので定電流ダイオードを使用したほうが良い。
LEDの動作電圧が3.6V、CRDの動作電圧が4V程度必要なので2個直列までとなる。
   完成したマップランプ(上)
下は従来の白熱ランプ、上の回路を
3並列の6LEDとした。
ホットメルト(手芸用のプラスチック蝋)で絶縁と防湿を兼ね固定した
テスト点灯
まずまずの明るさ
電流の実測値は43mA

完成したルームランプ用6並列の12LED仕様(左右2セット)
 基板サイズは47mm×35mm
 (取付のためのスペースを取ってある)
 電源はソケットをそのまま使用できるように8W球を解体した口金を利用しリード線で接続、口金はホットメルトで固定。
基板裏面、LED周りもホットメルトで絶縁と固定のため覆ってある。

LEDマップランプの取付状態
8LEDまでは取付可能スペースがある
LEDルームランプ取付状態
プラスチックフレームにタッピングビスで固定、電源はソケットから取っている
LEDマップランプ点灯状態 LEDルームランプ点灯状態

夜の室内点灯状態
まずまずの明るさ
全点灯で消費電流は250mA
12V−3W程、従来の17分の1
マップランプのみの点灯状態
指向性20°なのでスポット的

指向特性が20°のため光の拡がりは狭いが逆に外からは見え難い。また発熱しないので長時間点灯でも、ランプ周囲や室内が熱くならない、白色のため蛍光灯のようにやや冷たい感じになる。高輝度の黄色LEDを混在させ黄色っぽくした方が良いかもしれないが、4時間点灯しても1Ahのバッテリー消費は魅力である。