10/9(金) 軍艦島クルーズ 今日は7日に行けなかった軍艦島クルーズ(上陸コース)に再挑戦。昨日も強風で欠航したとのことで再予約を今日に選んだのは正解。長崎港から19kmの沖合いにある端島は南北480m、東西160mの東京ドーム1.5個ほどの小さな海底炭鉱の島。塀が島全体を多い高層鉄筋アパートが立ち並ぶ外観が軍艦「土佐」に似ているところから軍艦島とよばれる。閉山後風雨にさらされ永い眠りについていたが2009年1月に世界遺産暫定リストに登録された「九州・山口の近代化産業遺産群」の一つとして見学通路が整備され2009年4月より上陸が出来るるようになった。長崎港を出港した船は造船所や島々を眺めながら外海の軍艦島に向かう。波が穏やかでもうねりがあると防波堤がない軍艦島の桟橋には接岸出来ないこともあるというが無事に接岸し上陸。1974年に閉山してから35年、放置された建物は崩壊が激しくまるで爆撃されたような景観だ。島の南側に設けられた三つの見学広場でガイドの説明を聞く。1916年に建てられた30号棟は日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造の高層アパートだそうだ。東京や大阪の大都会でなく九州の小さな島のアパートが日本最古の高層アパートとは驚かされる。1958年に建設された小中学校は7階建て。当時中学生だった私には母校の校舎が木造2階建ての古びたものだったことを思うと驚くばかり。教師の月給が5万円の当時、鉱夫が13万円貰っていたと聞き過酷で危険な仕事とはいえその厚遇ぶりがわかる。東京オリンピックの頃、TVが電気店や裕福な家にしかない時代に、ほとんどの世帯にTVがあったと聞き、裕福な暮らしぶりが伺える。予備知識無しに訪れた軍艦島、その歴史や暮らしぶりを知り有意義であった。午前と午後の2便しかなくまた予約も取りにくいが訪れてみる価値は充分にある。
・今日の走行距離:151km ・今日の一風呂:原城温泉 真砂 ・今日の車中泊地:道の駅・みずなし本陣ふかえ

東側から見た軍艦島(端島)

観光船の着くドルフィン桟橋

赤レンガの建物は総合事務所で高山の中枢

30号棟は日本最古の7階建てアパート

高級職員用アパートには室内風呂があった

7階建ての端島小中学校

給水船で運ばれた水が蓄えられた貯水槽

アパート群、屋上に見えるのは端島神社

西側から見た軍艦島