奈良県桜井市多武峰
●江戸彼岸桜
●樹齢 600年
樹高 17m 根回り 3.48m |
中世には、多武峰一帯に自生していた薄墨桜(エドヒガンザクラ)。「延年舞」や「猿楽」の鼓の材料として、伐採されてきた歴史を持ち、今ではこの一本が残されるのみ。近年、傷みのひどくなった桜の根を踏まぬように、2008年に橋が設けられた。その名も「愛桜橋」。また、薄墨桜も「小つづみ桜」と命名された。古典芸能に華を咲かせた薄墨桜。今の時代になり、談山神社の薄墨桜は私たちの心に何を響かせてくれるのだろうか。市の天然記念物に指定されている。 |