この山桜は、大田原市北部にある両郷(磯上)の八溝登山口、「一の鳥居」のそばに立っている。地上約4mで二つに分かれ、その枝もまた二〜三枝に分かれ、枝を大きく広げて傘状になり、あたかも磯上の里を抱擁しているようである。県内でも第一級の山桜の巨樹(推定樹齢300年)で、堂々とした風格がある。花は白色で、若葉は表面に微毛がある。昭和43年8月、県の天然記念物に指定されている。