入山の御殿桜


長野県松本市奈川入山
●大山桜
●樹齢 90年
戦国時代、高遠城藩士と奥女中が許されぬ仲となり城を捨て落ち伸びる途中に入山集落の作小屋で雨宿りをしている所を発見されたが訳を知り匿われた。翌日、女が袂から二粒の桜の実を取り出し「何も礼するものがないが、花が咲いたら二人が無事にいると思ってほしい」と礼を述べ出立した。哀れに思った農民は作小屋近くの土手に「一つは男、一つは女」と並べて蒔いた。何年か経ち花が咲き「二人が無事を告げたのだ」と喜び御殿桜と呼び大切に育てた。老枝が枯れるころは必ず若枝が育っていて2本の根株は四百年余り経った今でも健在で花を咲かせる。
 平成19年3月、市の特別天然記念物に指定されている。

2021/5/3 14:20(落花盛ん)

右側の桜 2021/4/21 8:56(蕾)

左側の桜 2021/4/21 8:58(蕾)


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