庄司戻しの桜


福島県白河市表郷中野字庄司戻
●山桜
●樹齢 不詳
治承4年(1180)源頼朝の挙兵を知り奥州平泉から鎌倉に馳せる義経に対し、信夫の庄司佐藤基治は自子継信・忠信を従わせ、決別するに当たり「汝達忠義の士たらばこの桜の杖が生づくであろう」と諭して携えていた桜の杖をこの地に突き立てた。この後、戦いに臨み兄弟共に勇戦し、義経の身代わりとなって討死した。桜はその忠節に感じ活着し繁茂したという。後の天保年間(1830〜44)に野火によって焼失した後も新しい芽が次々と出て美しい花を咲かせるという。昭和55年3月、市の天然記念物に指定。

2016/4/12 8:21(満開)


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