根返しの桜


宮城県刈田郡蔵王町円田高木
●江戸彼岸桜
●樹齢 600年
●樹高 15m   幹周 3.8m
文治5年(1189)、源頼朝率いる軍勢が奥州藤原氏を討つべく侵攻してきた。この地にさしかかったとき鎌倉から荷車を引いてきた大牛が突然倒れ死んでしまった。兵たちが墓を作ろうとしたがあまりの大きさのために運ぶことが出来ず、しかたなく道端に大きな穴を掘り、牛の亡骸を転がし入れて埋葬し、桜の苗を植えて墓標とした。この桜はやがて大木に成長し、人々は「牛桜」「寝返り桜」とよんだが後に「根返しの桜」と呼ぶようになったとの伝説がある。
平成11年12月、町の天然記念物に指定されている。

2010/4/29 11:35(満開)


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